宗旦狐の腰掛け石

  • 真宗出雲路派 本山 毫摂寺 宗旦の狐石
相国寺の宗旦禅師と、公卿の石井家は、茶の湯で親しい間柄でした。禅師は時折石井家を訪れて、茶の接待をうけられていましたが、この相国寺の境内には茶の好きな老狐がいて、時々禅師に化けて石井家に出かけていました。

ところがこの老狐、禅師が遷化(お亡くなりな)された後も、禅師に化け石井家を訪れてきました。石井家ではこれを老狐の仕業と気づきましたが、せっかく来たものをと、いつも手厚くもてなされました。

この老狐が待合として腰掛けた石を「宗旦狐の腰掛け石」と名付けて、大切に保存されたので、茶人の世界でも知られた話しとなっていました。

石井家は明治に入って、この腰掛け石とともに千葉県に住居を移されました。しかし同家では、民家に置くよりは良いと、はるばるトラックに積んで本山に寄進されました。

本山では、奥庭老紅梅の下に、この「宗旦狐の腰掛け石」が伏せられています。